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東京の一部の葬送事情を日本の常識だと思って欲しくない! [評論]

なんか、最近、NHKの報道姿勢が変です。 日本中に支局があり、それぞれの地方の特色を生かした報道をしていたのですが、 最近は、日本の伝統文化を軽く見るような姿勢が目立ちます。 特に、葬送に関する番組にそれが顕著です。 sankeitei.jpg ↑ 8月6日(土)、朝靄に包まれた龍泰院の境内三径庭です。 たしかに、東京など大都市圏の葬送が変わってきているのは事実で、それが地方にも波及してきています。 波及しているといっても、地方では、多少形態は変わってきているものの、きちんと葬儀を行い死者見送っています。 私は特派で全国を回っていますので、実情を知っています。6月に巡回した神奈川でも東京のような直葬はめったになく、ほとんどはきちんと葬儀を勤めているとのことでした。 NHKの報道や、一部の宗教ジャーナリストの本に書かれていることは、実はそれほど多くないのです。 東京の葬送が変わってきているのは、東京に菩提寺を待たない人が多いだけの話で、 東京を含む、日本のほとんどの地域の仏教徒は、菩提寺があり(その家の初代の場合は実家の菩提寺)、きちんとした菩提寺と檀家という関係が築かれています。 もちろん、檀家と菩提寺が争議を起しているお寺もありますが、それはほんの一部です。 shibahu.jpg ↑ おととい刈り込んだ芝生とグリーンカーテンです。昨日は、たっぷり雨が降りました。 一例をあげれば、先日NHKで報道された「お布施の額は決められていた方が良いのか? それとも、決められるものではないのか?」というニュース番組がありました。 その番組を見ていたこうしょうも怪訝そうな顔をしていました。 ちなみに、うちでは、いくら言われてもお布施の額を提示したことはありません。 お布施は、布施する側が決めるもので、いただく方が決めるものではないからです。 たとえば、お賽銭を上げる時、いくらお賽銭をあげてくださいと、示されたことがありますか? お布施というのは、それと同じだと考えてください。 お布施については、こちらの過去記事でも述べています。 番組で紹介された討論会でも登場したのは都会の僧侶たちです。 そのひとりは、葬儀に僧侶を派遣するという会社の代表で、お布施の額を明示して派遣するそうです。 もう一人は、お布施は布施する人ができる範囲で出すことなので金額は決められないという主張でした。 私は檀家さんの葬儀しか請け合っていません。 檀家さんを家族と思い、葬儀を勤めます。 ですから、見ず知らずの人の葬儀を勤めるということはめったにありません。 そして、葬儀の時には、大切な人を失ったその家族に寄り添います。 それは、葬儀の時だけでなく、49日忌、百ケ日忌、一周忌、三回忌と続いて行きます。 お盆の時には、この一年の新亡の方のところへお参りに行きます。 日本中のお寺と檀家さんがこうした結びつきの中で葬送にのぞんでいるのです。 ですから、マスメディアには一部で行われている現象が、さも日本中に広がりつつあるというような誤った情報は発信してほしくないのです。 逆に、よく、トラブルになるのは、葬儀の時派遣されてきた僧侶に49日忌や一周忌を頼むと断られるということです。 派遣の僧侶は、葬儀社や仲介者からの葬儀依頼を断ると、そのあとの仕事が回ってこなくなるのをおそれ、法事を受けない場合が多いからです。 日本の伝統として行われてきて、遺族の癒しという面からも役割を果たしているのが檀家制度です。 檀家になるには、費用もかかりますし、年会費もあります。(うちの場合は年間2,000円以上) 檀家さんからはそうした負担をしていただいているので、住職は責任を持って葬儀をつとめ、お布施の額は示さなくても施主が自分の判断でそれなりの額を収めて頂いています。 お寺(宗教法人)は、葬儀や法事の布施で成り立っています。 檀信徒の心のよりどころであるお寺の境内や本堂は、いつもきれいに整備し、毎日掃除をしています。 (龍泰院の境内がきれいに整備されているのは、檀家さんが応分の負担をされているからです。) それに、布教活動として、坐禅会、梅花講、各種研修会なども行っています。 そして、常時檀信徒からの相談にも応じています。 kogetutei.jpg ↑ 虎の子渡しの庭「虎月庭」です。お寺は無くてもいいと思っていた方が、実は今回の東日本大震災で、お寺が地域で果たしている役割を見直したといわれています。 高台にあったお寺が地域の避難所になったり、そこで炊き出しが行われたり、 住職や寺族がいろいろな相談に応じてくれたり生活を支援してくれたりという いわば、お寺本来の姿が被災地の各所で見られたのです。 東京電力福島第一原子力発電所の事故で故郷を離れざるを得なかった人々が、 避難先の福島や郡山でお盆の供養を計画しているそうです。 その際、人々の心のよりどころになっているのが実は菩提寺です。 故郷を離れていても避難先で檀家さんが集まり、菩提寺の住職が導師をつとめ、お盆の先祖供養が行われます。 それから、仮設住宅の中をご覧ください。 狭いながらもその中には仏壇があり、ご先祖を、そして、津波でなくった方の位牌や写真が祀られて、 そこで手を合わせる姿が見られます。 お盆には、そこへも菩提寺の住職が訪れ読経をする姿が見られることでしょう。 3月11日、横浜鶴見の曹洞宗大本山總持寺では、鶴見駅で帰宅困難になった人々を受け入れ大変感謝されました。 もし、首都圏で大震災が発生した時、お寺は、救援の拠点となることでしょう。 実際に、阪神大震災でもお寺を中心に炊き出しなどの救援活動が行われ高い評価を受けました。 ryumontei.jpg ↑ 滝組を水が流れる龍門庭です。撫子や桔梗が咲いています。話しをもどします。 僧侶というのは、たんに葬儀を勤めるだけでなくお寺には様々な役割があるということです。 お寺にいる僧侶に布施をするということは、派遣で葬儀を勤める僧侶に読経のお礼を支払うのとは違うのです。 一回いくら!というような、布施にあらざる布施とは根本的に違うということを理解して頂きたいのです。 sarusuberi.jpg ↑ 百日紅も良い感じで咲いています。NHKの報道姿勢は、放射性物質の時もそうですが、最近都市部の住民の視線でしか見ていないような気がします。 その良い例が、首都圏に住む女性が、子供と一緒に沖縄に避難しているという話題を垂れ流ししている件です。 自分の子供だけでも放射線から守りたいという母親の心情は理解できます。 しかし、NHKが、そうした、沖縄に移住できるようなゆとりのある人をまるでヒロインでもあるかのように紹介することに何の意義があるのでしょうか? あれを見た他の子供を持つ女性は、ましてや福島の女性はどれほど不安を感じたことでしょう! 多くのみなさんは、生活がかかっているので、移住することなどできないのです。 地元を離れたら仕事はないし、暮らしていけないのです。 普通に暮らしている人を不安に陥れる報道姿勢には違和感を感じました。 福島の方がどんな気持ちで原子力発電所の事故のニュース視ているのかを考えてほしいです。 夏休み、東京や大阪のキー局でキャスターやコメンテーターを務める方は、 ぜひ、福島、宮城、岩手の被災地へ行き、ぜひ被災地の人の生の声を聞いて頂きたいと思います。 実際に被災地へ行けば、もう少し気の利いたコメントを入れらるようになると思います・・・ NHKは全国に支局を持っているのですから、もっと被災地でカメラを回し、きちんと取材して、 被災地の人の心に寄り添った報道をして頂きたいとせつにお願いいたします。 葬儀について報道するときも、遺族の心に寄り添った報道をお願いいたします。 NHKは視聴者から集めている料金で運営されているのです。 民放とは自ずから立場が違うと思いますから! nadesiko.jpg ↑ 最後に龍門庭に咲く撫子です。
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Baldhead1010

お布施も葬儀屋さんに相場をこっそり聞きます^^;
by Baldhead1010 (2011-08-06 07:17) 

たいへー

とりあえず、先祖代々で頑張ってます!
by たいへー (2011-08-06 08:03) 

レイリー

これからどんどん難しくなってくる問題ですね。
基本が生活している人それぞれの結びつきが希薄になり地域単位で動かなくなっている感じがします。
私的には文化は時間と共に変わるのかな?と考えますが、守らなければならない文化を棄てて諸外国の真似をしようとしているようにしか見えません。
自分は祖父に連れられてお寺さんに遊びに行っていたので、生活の1部ですね。
確かにお布施は迷ってしまいますが・・・
あまり合理的なお寺さんや僧侶様はチョッと私には抵抗があります。
by レイリー (2011-08-06 09:31) 

Silvermac

私は寺は地域の絆の拠り所と考えています。
菩提寺は竹林寺ですが、先祖の出新地なので距離的には遠くなりました。
お布施などについては、ご住職の考えに賛成です。
by Silvermac (2011-08-06 10:57) 

hanamura

常識をないがしろにして、耳目を集める非常識を報道する。
NHKも新聞各社も、今に始まったことではありませんが…ひどい。

私はずっと故郷離れて転勤ばかりしていますが、お盆には帰省してお墓参りするし、お寺にご挨拶にいくし、いつかは故郷にもどって、先祖の供養を継いでいきたいと考えています。(自分で常識とは言いたくありませんが…)
by hanamura (2011-08-06 11:21) 

yamaoji

お庭が、1つ1つ表情・趣が違い、目にも心にも変化を与え楽しく・綺麗ですね。
by yamaoji (2011-08-06 13:24) 

せつこ

綺麗にお手入れのされているお庭は気持ちが良いですね。
by せつこ (2011-08-06 13:28) 

momoe

民放はもはや「お台場ローカル局」「汐留ローカル局」
みたいなのばっかりなので
NHKには地に足をつけて踏みとどまってほしいです。
by momoe (2011-08-06 14:18) 

絵瑠

こんにちは。
勉強になりました。有難う御座居ます。
by 絵瑠 (2011-08-06 14:29) 

krause

本当に、最近のTVは劣化していると思います。
by krause (2011-08-06 14:47) 

okko

その報道は見ました。あれ?っと違和感は感じました。でも、説明をうかがうまでは、お布施というのが、灰色に包まれたモノも思っていたのは確かです。
都会と地方とでは、菩提寺と檀家さんとの繋がりの強さも、違うでしょう。

全国ネットの局が取り上げたことには、お怒りはごもっともです。
一方で、菩提寺としての義務や、誇りを持たないお寺さんが存在しているのも確かかもしれません。
その番組を見ていたときは、「手術をして下さった先生には、どれぐらいのお礼をすればいいのだろう?」という話題の最中でした。不文律的に、大きな手術の担当医には、別途、お礼をする、という話を聞いていたので。

どちらも、気持ちの問題で、出来うる範囲でいいのではないだろうか、という結論に達したのでした。
違った目で、考えさせて頂き、有難うございました。
by okko (2011-08-06 14:49) 

袋田の住職

Baldhead1010 さん 相場をリサーチした後、最終決定は施主がするものです。
僧侶がその額を示したらそれは布施ではありません。

たいへー さん うちも先祖代々で頑張ってます。

レイリー さん 葬儀の相談に行くと、いきなり、戒名の話、お布施の額の話をする僧侶もいます。
おいおい、まずは、遺族の心を癒すのが先だろうと思ってしまいます。

Silvermac さん 布施は金額の多い少ないではないのです。
それは、お釈迦様の示すところです。
真心のこもった布施は最上の布施です。

hanamura さん >常識をないがしろにして、耳目を集める非常識を報道する。
なるほど、核心をついた言葉ですね!
そうした報道をすることの社会的影響など考えずに情報を垂れ流ししています。
そうして、非常識が当たり前になっていくことがこわいです。
hanamaruさんの様に常識的なお盆の過ごし方をする人がほとんどですよ。

yamaoji さん それぞれの庭にテーマがありますので、それに基づいて整備しています。

せつこ さん 人手はうちの家族だけなので大変ですが、いつもきれいであるように努力しています。

momoe さん 首都圏のキー局は本当に軽薄になってますね。
震災後しばらくはなりを潜めていたグルメ番組、芸能情報が貴重な時間をつぶしています。
NHKには本当にしっかりしてほしいのですが・・・

絵瑠 さん TVの情報は本質をつかんでいないので、きちんと本質を知らないといけませんね。
そもそも、どうなのか?という点を外しては議論になりません。


by 袋田の住職 (2011-08-06 15:41) 

袋田の住職

okko さん そうですね・・・。あの報道姿勢では、金額をグレーにしておくのはいけないことで、やがては、金額を明示して行く方向に進むであろうという、編集者の意向を感じました。
以前、大手チェーンストアがお布施の定価を示そうとして、各宗派各団体から抗議を受けたことがありました。
それは、仏教の根幹に関わる、お布施について、間違った理解を改めてもらおうというものでした。
仏教界では、戒名料という名目でお金を要求しない、お布施は施主家が自主的に決めるもので、金額を定めて要求するのは仏教の本質に反するのでそうした事が無いようにあらためていこうというのが現在の流れです。
今でも、高額な戒名料や高額な布施を要求する住職もいます。
これでは、少ないと付き返す僧侶もいます。
うちでは、布施の金額を定めたり、請求をしたりしませんが、少ないと言って文句を言うこともありません。
こちらでは、手術をしたお医者さんに謝礼をすることはありません。
もし、そうしたら、断られます。
学校の先生への餞別という習慣もいまはありません。
それは、報酬がきちんと出されているからです。
僧侶への布施は、まさに、その、お気持ちで、できる範囲でよいのです。
貴重なご意見をありがとうございました。
by 袋田の住職 (2011-08-06 15:54) 

旅爺さん

私の菩提寺でもお布施の額は示しません。
ただお坊さんの格によっても額が違うと聞かされたり、戒名料に20万円出したら少ないとつっかいされた、等の話を聞くと、では一体いくら上げたら良いのかと迷います。これらの迷いを解く方法を檀家さんに何らかの方法で示せれば迷いは取れてスムースに行くのではないか、とも思ったりします。難しいです。
by 旅爺さん (2011-08-06 17:25) 

斗夢

先日ある本で「直葬」という言葉を初めて知りました。
お墓(お寺)を持たない人の苦肉の策かなと思いました。
わからないのは、「戒名」です。段階があるようですがなににするかは誰がきめるんでしょう。また戒名料が違うと聞いていますがなぜなのでしょう。
by 斗夢 (2011-08-06 18:54) 

弁慶

NHKの報道は見ていませんので、ご住職の憤りから想像しています。
 
数年前、父母弟が亡くなりました。
父親もサラリーマンでしたので、父の実家からはかなり離れた場所
住まいしていた土地のお寺さんの檀家に、新たに入れていただきました。

一番最初の父の時は、全く初めてのこととて知識がなかったので
直接住職に戒名を含め葬儀一式お布施をお聞きしました。

袋田のご住職のお考えも分からんでもありませんが・・・
普段、お付き合いがあるとか
又は、地域でのお付き合いがあると相場が分かるのかもしれませんが
突然、その場面に出会うと迷うものです。
 難しいものです。

by 弁慶 (2011-08-06 19:27) 

hanamura

報道の問題に熱くなってしまいましたがぁ…

百日紅のうつろ(空洞部分)好きです。ホント良い感じです。
桔梗や撫子、お盆時期の花は、色が強いけど風情がありますね。
by hanamura (2011-08-06 19:45) 

心如

 本来の仏教は、生きている人を導くものであって、死んだ人を弔うのは仏教の役割ではなかったと思っています。

 私が前に勤めていた冠婚葬祭の会社では、葬祭部の社員が、お寺から紹介料をもらって、新仏をお寺に紹介する事例が何度も繰り返されていました。
 特に都会のお寺にとって、田舎から出てきた菩提寺を持たない家庭を、信徒にするのは旨みがあるのだと思います。

 都会のお寺のやっていることは、宗教ではなくて金儲けかな。
 境内を高いフェンスで囲い、ドーベルマンを三頭も放し飼いにしているお寺が大阪にあります。そんなお寺に、子供を連れてお参りなんて出来ません。
by 心如 (2011-08-06 20:21) 

袋田の住職

旅爺さん  お坊さんの格というのはあくまで宗派内のことで、檀家さん向けには全く関係のないことです。
ですから、それによってお布施の額が変わるということはありませんし、
そもそもお布施の額が決まっていることの方がおかしなことです。

斗夢 さん 戒名お金で格差をつける事は間違っています。
お寺への貢献とかを勘案して決めることはありますが、
お金の多い少ないで決めるのは間違っていると思います。

弁慶 さん ご実家の菩提寺に、近くの信用できるお寺を紹介してもらうとスムーズかと思います。
新しく檀家になった時は、そこのやり方に合わせなければいけませんので、
入る前によく検討する必要がありますね。
うちでは、葬儀と関係なく、元気なうちに信徒として登録してもらい、
護持会の会員になってもらっています。護持会の役員さんが、間に入っていろい世話を焼いてくれますし・・・

hanamura さん 毎年今の時期はこの花たちが参拝者の心を癒してくれます。

心如さん  
> 本来の仏教は、生きている人を導くものであって、死んだ人を弔うのは仏教の役割ではなかったと思っています。

まったくもってその通りです。
ですから、うちでは、元気なうちに信徒になってもらい、坐禅会や梅花講に参加していただいたり、研修旅行に行ったりしています。
死んでからでは遅いと思っています。
>境内を高いフェンスで囲い、ドーベルマンを三頭も放し飼いにしているお寺が大阪にあります。そんなお寺に、子供を連れてお参りなんて出来ません。
そのお寺は、寺檀葬儀が起きていて、某掲示板など、インターネット上でもいろいろな情報が流れていますね。
オウム真理教に入信した若者を救えなかった反省から、お寺を広く地域に開放するよう、それぞれのお寺は勤めていますが、そうでない、金もうけ主義にどっぷりつかっているお寺があるのも残念ながら事実です。
でも、多くのお寺は、檀信徒や世の中の困っている人のために献身的に活動していることもご理解ください。
少なくともうちは、常にそのことを心がけて宗教活動をしています。

by 袋田の住職 (2011-08-06 21:32) 

テリー

日本のマスメディアの取り上げ方は浅薄な切り口が多いですね。中身を深く知る人からすれば、馬鹿じゃいのと思うことが多いと言うことは、よくわかります。
by テリー (2011-08-06 21:41) 

袋田の住職

テリーさん 現場を知らない霞ヶ関の農水省のお役人と一緒で特に農業関係には浅薄な知識しかありませんね!
もっと勉強してもらわないとあぶなっかしくて見ていられません。
by 袋田の住職 (2011-08-06 22:09) 

わーこ

今に至る背景を もっと説明すべきですよね
私もあまり詳しくは存じ上げませんでしたので
こうやって 教えてくださることって大切だと思います
ありがとうございます
やはり 
報道は 冷静に事実を述べていって欲しいものです
うけを狙い あまりフランクに身近になりすぎると
どうしても媚をうることになりますからね
by わーこ (2011-08-06 23:49) 

はる

ご無沙汰してしまいました、、、
冠婚葬祭それぞれ土地によってしきたりはさまざまで、、、
実家から離れて戸惑う事も多いです。
近所とのお付き合いもほとんどなく親世代と離れて暮らしているとなおさらですよね、、、私が主人の親と同居で良かった事は地元の方との橋渡しをしてくれる事と、その土地のしきたりを教えてくれる事です。
何でも簡単にする事が良いと思われがちですがなぜそうしていたか教えてくれる人が居ないとますます拍車がかかりそうですね。
テレビは震災以降話半分に聞かないと本当の事は言って居ないな、と思いました。悪いしきたりは要らないけど良いしきたりは守らなきゃ、、、

by はる (2011-08-07 00:57) 

袋田の住職

わーこ  さん 大口のスポンサーや口うるさいクレーマーには媚を売るような態度がみえみえですね。
東海テレビの問題では、全国のJAがあまりにふざけていると態度を硬化させ、
スポンサーを降りるということを明らかにしました。
報道は、冷静にそして真摯な態度で臨んでほしいです・
そうした報道の姿勢により、苦しむ人がいるのですから。

はる さん 震災以降は話半分!確かにその通りですね。
TVの本性がわかってしまった感じです。
ほとんど虚構の世界ばかり記事にしている週刊誌などは、
もうあきれて、彼らも売り上げを伸ばすのが商売だからしょうがないのか・・・
あきらめています。
だといって、いたずらに視聴者や読者の不安を煽るのは、新興宗教の信者獲得法と同じです。
先祖がたたってますとか、終末がくるといって不安を煽った某教団と同じやり方です。
曹洞宗では、そうした、人々を不安に陥れるような布教は行わないように研修等で周知徹底しています。
by 袋田の住職 (2011-08-07 07:22) 

吉之輔

お早うさんです、我が家は先祖代々の檀那寺があり
亡父も長いこと檀家総代を務めていました。
寺葬でしっかり葬儀の伝統を守ってます。一部外来の住民が
変なことしてますがね。
ご訪問&コメント有難う、今後とも宜しく願います。
季節柄お体大切にね。
by 吉之輔 (2011-08-07 09:16) 

saripapa

報道(情報)は、複数のメディアを比較して自分のなかで検証しないと見えてこないモノも多いですね。
そういうモノだと捉えていないといけませんね。
葬儀も、私の田舎と千葉ではしきたりが違いますし、弟は霊園に入っていますから菩提寺というものはないです。
私のところの住職さまは、市役所勤めですから、近くに住んでいたときも一度も自宅に来たことはありませんでした。袋田の住職の檀家にいれてもらおうかな。なんて。
いろいろな考えの人がいますからね。先祖の供養というものは、結局自分のところに帰ってくるものかな。と思っています。
by saripapa (2011-08-07 10:00) 

袋田の住職

吉之輔 さん お寺は住職の所有物でなく、檀家さんのものです。
檀家総代さんが中心になって守っていくのが本来の姿ですね。

saripapa さん 千葉県にも檀家さんけっこういますよ。
去年もお葬式を勤めに千葉まで行ってます。
複数のメディアで比較できると良いのですが、
今は番組も横並び、紹介の仕方切り口まで横並びだということが多いですね。
いろいろな切り口があっても良いのではと思うのですが・・・
新聞は、バックボーンにイデオロギーがあるのか、新聞社によって特徴がでますね。
by 袋田の住職 (2011-08-07 18:19) 

mimimomo

こんばんは^^
お布施は確かに仰るとおりのものだと思います。出す人の気持ちです。
ただお葬儀のとき感じたのですが、葬儀屋が出てきて決めてしまうのです。
おかしいなーっと思いましたが、通夜やお葬式を目前に争うわけにも行きませんので、
言われる額を出す事になります。うちの菩提寺は、その葬儀屋さんと手を切ったようですので、
今は安心していますが。
マスコミの報道姿勢は、以前から疑問を持っています。
by mimimomo (2011-08-07 18:56) 

boomboom

子供の頃から袋田のお寺にお世話になっております。祖母に連れられよちよち歩きの時分から。夫がパレスチナ人なのでイスラム教ですが、父の葬儀では仏式で参列してくれました。おまけに母方は神道です。そういう家ですが、先週はお盆前のお墓掃除をしてきました。
最近のマスメディアの文化や歴史や人の気持ちを無視する姿勢には私も憤りを覚えます。大震災の後は、本来犠牲者である被災地の人達がまるで原発災害の一部のような言われようです。
それと土葬がひどく誤解されていて悲しいです。小学生ぐらいまでは土葬が普通でした。むしろ火で焼かれるというのはとんでもないこと、というのが日本古来の有り様でしたし、世界的にも主流なのに、津波の犠牲者を土葬するのがわるいことのような報道がつづいて遺族が肩身の狭い思いをされているのがわかるニュースがありました。正しい情報は、どこにあるのでしょう。
祖母は、お寺さん、と言って、月命日にお寺に行っていました。私の目当ては、ネコと鯉とかでしたが、本堂も好きでした。

by boomboom (2011-08-07 19:07) 

袋田の住職

mimimomo さん  葬儀屋さんがお布施の額に口を出すのは実におかしなことです。
アドバイスはするかもしれませんが、決めるのはあくまで施主です。
大子ではそういう葬儀業者は、仕事ができません。
お寺や檀家がごまかしを許しませんので・・・

boomboom さん 原発事故の時は、どちらが加害者で誰が被害者か、分からなくなるような変な報道がはばを利かせていましたね。
日本の神道は土葬でしたので今も天皇家は土葬です。火葬にはしません。
仏教とともに伝わったインドの風習の影響で火葬が増えましたが、それも厳密な意味での火葬ではなく、墓地に遺骨を埋葬するかたち埋火葬です。
いずれも、それぞれの宗教が大事にしてきた部分ですから尊重しなければなりませんが、日本には他の宗教文化を尊重しない人もいるのでそれが国際問題になったりします。
イスラムもキリスト教社会も土葬が主流ですので、日本で亡くなった外国人を日本のやり方だとして火葬になどしてしまったら大問題になりますね。
日本のマスメディアも、宗教に関する知識を正しく持っていないと、大変な問題を起こすことになる可能性がありますので、責任ある立場の人は十分に注意して頂きたいと思います。
日本の常識は世界の常識でないということも良く知っておかなければなりません。
うちでは、猫が犬になりましたが、鯉は今も元気に泳いでいます。♪
築235年の本堂も大震災に耐えて今も健在です!



by 袋田の住職 (2011-08-07 19:38) 

yakko

こんばんは。
うちも菩提寺さまにお世話になっています。
いつも出来る範囲でのお布施をお包みしています。
お庭の手入れが隅々まで行き届いて、いつも清々しいですね(*^_^*)
by yakko (2011-08-07 19:53) 

SUMAKO

ご住職のブログ、そして皆さんのご意見、お考えを拝読し、大変勉強になりました。父方の祖父が住職でした。父も後を継ぐつもりでいたようですが、時代の流れでお寺の会った村がなくなり、勤め人人生を歩んできたものですから、知らず知らずのうちに私もいろいろなことを学ぶきっかけをもらいました。
夫の実家は先祖代々お世話になっているお寺があり、檀家としてかかわりを持っています。義母は今も毎週のようにお寺に通っています。
そんな当たり前のようなお寺とのつながりが、都会地ではほとんど見られなくなりました。お寺も経営を重視するようになり、少しずつ変わってきているようにも思います。しかし、本来の有りようが変化してはいけませんね。

by SUMAKO (2011-08-08 00:32) 

袋田の住職

yakko さん お盆には多くの方が当山を訪れるので特に念入りに掃除をしています。

SUMAKO さん 一時散骨ということが話題になりましたが、その後ほとんど耳にしません。
一部のメディアや宗教学者が騒いでも、宗教の本質にある、心のよりどころは変わらないのだと確信しました。
それは、みなさんのコメントからよくわかります。
それだけに、宗教に携わる者は、人を安心に導けるよう真摯な態度で臨まなければならないと改めて感じたところです。
by 袋田の住職 (2011-08-08 05:30) 

真凛

NHKに関わらず、東京のメディアは都市部中心の発表ばかりで
うんざりします。
震災の時も、東京もこれだけ大変でした!という話題に
正直引いてしまいました。
最近はメディアの話はうのみせず、自分で調べて考えることに
しています。振り回されるのは嫌ですからね・・・
by 真凛 (2011-08-08 09:04) 

袋田の住職

真凛 さん 震災のあと、すごく違和感を感じ、温度差を感じるニュース報道がありました。
それ以来、ずっと違和感を感じたまま今に至っています。
茨城県北部でそうですから福島・宮城、岩手の方は、東京から発信されるニュースに温度差を感じているでしょうね。
東京で番組を作っている人はそうした感じを受けていないのかもしれません。
東海TVのあの事件が、いみじくもそうした番組制作現場の状況を暴露してしまいましたね。
by 袋田の住職 (2011-08-08 19:39) 

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