SSブログ

袋田の滝でシガの発生の謎を探る [久慈川のシガ]

まずは、18日、午前9時に撮影した袋田の滝をご覧ください。

taki1.jpg

↑ 昨日よりは厚みと白さを増していますが、一部氷が流れ落ちているので、全面氷結には至っていません。



今朝は、最低気温がマイナス6℃でした。

もう少し、厳しく冷え込まないと滝の全面氷結は難しいかもしれません。

183.jpg

それでは、流れている滝が凍る訳を探ってみましょう・・・

04.jpg

↑ 馬洗い淵に流れ込む滝から流れてくる水です。

さて、この温度が何度かと測ってみると・・・

03.jpg

↑ マイナス0.02℃!水が氷点以下であることを示しています。

1月17日、前記事の氷瀑を撮影した時です。

次は、1月15日、午後10時20分・・・

001.jpg

↑ これは、久慈川でシガが流れた前夜、日曜日の夜に測定した時です。

すでに、マイナス0.05℃になってました。

この、零度以下の水が流れているというところがポイントです。
一晩中、零度以下の水が流れていますので、滝も凍るわけです。

実は、川の水温は、普通は低くてもプラス3℃くらいありますので、流水温が零度になる川はほとんどありません。

久慈川やその支流の滝川は、岩盤の上を流れるため、湧水があまり入りこまず水温が低くなると考えられます。
しかも、盆地の大子は、気象的的にも、寒暖の差が大きく、得意な地域です

02.jpg

↑ 馬洗淵の岩には、モヤットした氷が付着しています。

これは、水が、岩に触れて氷になったものです。

05.jpg

実は、袋田の滝が凍るのも、久慈川でシガが発生するのも、零度になるまで冷やされた水が凍ったものだと考えます。

181.jpg

↑ 流れている水が、氷となって岩に張り付く袋田の滝・・・

07.jpg

↑ 流れの緩やかなところでは、滝川も結氷します。

06.jpg

↑ ミニシガが流れていた見返橋付近は完全に結氷していました。

まだまだ謎が残る久慈川のシガ、わかっていることは、不純物を含まない水は、1気圧の時、零度で凍る、すなわち水はおおよそ零度になると氷になるということです。(そんなこんな当たり前、誰でも知ってるよ!という声が・・・)

しかし、久慈川のシガや、世界的にも、これだけの規模の滝が凍る現象は本当に珍しいのです。みなさんも、神秘の現象、久慈川のシガや袋田氷瀑を自分の目でご覧ください。

金曜日は、雪の予報です。
明日の木曜日は氷瀑の写真を、もし雪なら金曜日には雪景色が撮影できそうです。

20日の金曜日には、NHK水戸放送局のニュース情報番組で、袋田清流会のアイスガーデンも登場するそうです。

iceg.jpg

↑ アイスガーデンも順調に成長中です。


nice!(14)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 14

nice!の受付は締め切りました

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0