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常陸大子駅から道坂峠を越えて-その1-大子という地名は・・・ [袋田の散歩道]

梅花流の記事は、また改めてアップすることにし、今日からは新シリーズを!少し前の事になりますが・・・

1月28日(金) 月刊地方情報誌「すいぐん1000(せん)」の企画、「棚倉城から水戸城へ」という全9回のうちの
第5回常陸大子駅から上小川駅まで道坂峠を越えていく古道ウォーキングに参加しました。

JR水郡線の常陸大子駅に集合!
数日前にNHK水戸放送局の「ニュースワイド茨城」で紹介されたこともあり、過去最高の約112名が参加しました。

常陸大子駅を出発して、駅前通りから、役場の前を通り、醍醐の湧水へと向かいます。

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↑ 背後の山の間を沢伝いに登って行くのが江戸時代の古道です。

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押川と久慈川の合流点の堤防を歩いて小久慈に・・・

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↑ ここで湧いている水が醍醐味のように美味しかったのでこの辺りを醍醐邑と呼んだとか・・・
でも、漢字が難しいので水戸藩の殿さまが「大子」という字をあてたともいわれています。

現在の大子町は、太閤検地までは、陸奥の国白河領「依上保」で「保内郷」とも呼ばれていました。

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槐沢(さいかじさわ)の入り口です。
ここから、太郎山の山頂にある航空標識所まで舗装された林道が通じてます。

小久慈では、佐竹氏や水戸徳川家時代の金山があったほか、国寿石と呼ばれる高品質の硯石が産出されました。
現在もこのあたりの民家には、金の精錬用の石臼や、硯石の材料となる原石が転がっています。

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↑ この沢は太郎山まで続く長い沢沿いの古道です。

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手前が通ってきた小久慈へ下りる道、右手に行く道が大子城の西の鞍部を越えて常陸大子駅の西にある長岡から市街地に出る古道です。

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↑ 道坂峠(どうざかとうげ)の頂上までもう少し・・・

実は江戸時代、大子へ入るメインストリートがこの山越えの街道だったのです。

標高440mもある峠なのでもっときついかと思っていましたが、なだらかなので楽に登れました。
幕末には、水戸藩の天狗党と諸生派がここで戦いました。

「常陸大子駅から道坂峠を越えて-その2-佐竹時代の金山を見て小塩沢へ編」に続く・・・


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manamana

歴史的背景も知って歩くと、
感慨もひとしおでしょうね。
by manamana (2011-02-13 22:35) 

yamaoji

普段から、健脚なご住職さん、参加者は全員走破できたんですか?
by yamaoji (2011-02-13 23:57) 

ねじまき鳥

歴史を知って歩くのはいいですね。
by ねじまき鳥 (2011-02-14 00:32) 

Silvermac

大子=醍醐、納得です。
by Silvermac (2011-02-14 06:14) 

ゴーパ1号

楽しそうですね。
NHK水戸放送局の倉持アナは、坂東出身です。
by ゴーパ1号 (2011-02-14 07:23) 

海を渡る

歴史の道を歩くのは楽しいですね。
色々思いを巡らせて!
by 海を渡る (2011-02-14 08:13) 

袋田の住職

manamana さん 始めて歩きましたが、自分が住んでいる地域の歴史を知り、伝えていくのは大事だと思いました。

yamaoji さん 凍結した雪で転んだりした人もいましたが、犠牲者は出ませんでした。
山登りに比べれば楽ですが、舗装路を歩くようにはいきませんね。

ねじまき鳥 さん 歴史の重みを感じる山道でした。
今度は大子城跡にも行ってみたいと思います。

Silvermac さん 感じが難しくて住民が書けないだろうということで、
殿様が簡単にかける大子という字をあてたそうです。

ゴーパさん 芳賀アナウンサー、イケメンでかっこよかったですよ。
夕方の地デジの番組に出ています。

海を渡るさん それぞれの地域にそれぞれの歴史があるということを、
そこに住む人も、そこを訪れる人も再確認したいものです。
by 袋田の住職 (2011-02-14 09:31) 

kazoo

歴史をかみしめつつ歩くのもいいですネ。
by kazoo (2011-02-14 10:47) 

little_snow

こういったイベントがあるんですね~、知りませんでした。
私も古道を歩いてみたいです。
by little_snow (2011-02-14 13:25) 

袋田の住職

kazoo さん 歴史に目を向けることは大事だと思います。

little_snow さん 最終的には水戸城へ行きますので・・・

by 袋田の住職 (2011-02-14 13:28) 

でぇごんAZ

槐沢山道は、私がガキめの頃に友人らと自転車で良く行った遊び場です。
沢ガニ・孫太郎虫などいました。

袋田から市街地へ入るのが街道だと思ってました。。
by でぇごんAZ (2011-02-14 13:44) 

袋田の住職

でぇごんAZ さん 槐沢は深い沢で貴重なものがたくさん残ってますね。
金鉱山の跡や、硯石の原石があるのは夢があります。
今でも、ワンガケをすると砂金が採れるようですね。
by 袋田の住職 (2011-02-14 14:19) 

たいへー

古道巡りも楽しいですが、
旧国道巡りも面白いです。
懐かしい山道がいっぱいある、阿南町です。(笑
by たいへー (2011-02-14 16:18) 

Tad

寒くても晴れていると歩くのが楽しくなる気がします(^-^;
雪が融けてまた凍ったような道は滑りやすいんですよね( ̄□ ̄;)
by Tad (2011-02-14 19:28) 

弁慶

「大子」の語源は「醍醐味」の醍醐だったのですね。
最初「だいご」と読めず悩みましたが納得です^^

by 弁慶 (2011-02-14 19:55) 

袋田の住職

たいへー さん 昔の道は趣がありますね。
阿南町もいろいろな歴史がありそうです。

Tad さん 昨日もツルツルのアイスバーンがあって危険な道がありました。

弁慶さん そんなことだろうと思っていたら本当にそうでした。
なかなか「だいご」と読んでもらえません。
by 袋田の住職 (2011-02-15 09:45) 

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