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②「栗駒山荘」雲上の露天風呂!とまだ残る地震のつめ跡 [ソネ風呂混浴露天の会]

25日(水)東成瀬村役場での研修が終わり、我々一行は、国道342号線で岩手県の一関へ山越えの道を通りました。役場から県境までの約30kmはずっと東成瀬村です。

公費の研修視察ですので、公用車で日程通りに移動し、寄り道はできません。
(もちろん全額公費というわけではありません。応分の自己負担もあります。)

会場へも会議の始まる15分前には到着し、時間どおりに日程をこなしました。
観光の時間はありませんが、稲庭うどんや横手焼そばなど、地元の料理を食べるのも
その地域の文化を学ぶ、大事な視察研修です。

栗駒山の山麓を越えていくこの道の峠付近に須川温泉「栗駒山荘」があります。

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ここに、昼食の予約を入れていたので立ち寄ります。

 
ここは、標高は約1200m、茨城県の最高峰八溝山よりも高い地点です。
猛暑の下界と違い、空気もひんやりしています。

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↑ こちらは宿泊棟です。
ここは、人気の宿で冬季は閉鎖されるので、なかなか宿泊の予約が取れない場所です。

食事をした人は、温泉に入れるというので入ってみました。

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↑ 天井の梁など木組みが素晴らしいです。

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↑ こちら、内湯です。

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↑ 外に出ると絶景の露天風呂があります。
48℃の源泉が豊富な、硫黄分が多く、塩分も多い温泉らしい温泉といえるでしょう。

この辺りでは、いろいろな種類の高山植物がみられます。

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↑ 岩手県との県境ですが、伊達藩との境でもありました。

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↑ 手前の東成瀬村方面は、佐竹藩になります。

宿敵、伊達と佐竹が江戸幕藩体制で境を接していたのは、初めて知りました。
伊達政宗は親徳川だったのに対し、佐竹義宣は石田三成や上杉景勝とその家臣直江兼続と親しかったし、
戦国時代にも今の福島県あたりで伊達氏と佐竹氏は激しい攻防を繰り広げていました。
常陸の佐竹義宣とその実弟で会津の蘆名義広と伊達政宗は従兄弟でしたが、
領土をめぐりしのぎを削るライバル関係にもありました。

その両藩の境にこんな素晴らしい温泉があったというのも興味深いことです。

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↑ 国道342号線を下りて行くと、白く崩れた無残な山肌があちこちに見られます。
平成20年の大地震で崩れたところです。
この年には、二度ほど岩手県を訪れる機会があり、その被害の様子を地元のお寺さんから聞いております。

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↑ 厳美渓の上流にあたるこのあたりの橋は落橋し、仮設の橋を通っています。
新しい橋がだいぶ出来てきていました。

山腹の大崩壊で通行不能となっていた秋田県から宮城県へと抜ける道は、10月頃には通れるそうです。

これから水戸へミュージックファクトリーのフェスティバルに出かけます。
連れ合いと、子どもたちは、水郡線で後から来ることになっています。

フェスティバルの記事は明日アップする予定です。

お土産に買ってきたキクラゲの記事はそのあとになります。









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コメント 18

吉之輔

こんにちは、私的な所ですね、露天風呂に入って、
冷えたビール、残暑も吹っ飛びますね。
by 吉之輔 (2010-08-28 13:42) 

テレマーカー

出先なのでゲストです。
久慈川は福島県の雷雨により濁り増水の為、一度現地入りしたものの出漁せず。他に転戦しました。
次の機会を探ります・・・。
by テレマーカー (2010-08-28 15:08) 

yamaoji

1200mっていうことは、ドイプイ村店のあたりと同じ標高ってことですよ。
そりゃ涼しいでしょうね、温泉も・・・入りたい、スッポンポンで入りたい、タイの温泉は個室は別にして、ほぼ、水着着用なんですよね・・・やっぱ、温泉はすっぽんぽんで、いきたいyamaojiです。
常連さんから以前、愛と染められた手ぬぐいをいただきました、あの直江兼続の兜のやつです。
by yamaoji (2010-08-28 18:27) 

青い鳥

あの地震、思い出すだけで胸が痛みます。
復興には今しばらく時間がかかりそう。
温泉があるという事は、地震が起こりやすい環境にあるとも言えるのですよね。
by 青い鳥 (2010-08-28 20:12) 

ゴーパ1号

厳美渓、美しい所なのですよね。。。
by ゴーパ1号 (2010-08-28 21:30) 

きまじめさん

露天風呂からの景色が、素晴らしいですね。
気持ちよかったでしょうね。
by きまじめさん (2010-08-28 23:22) 

Silvermac

歴史的な峠ですね。
by Silvermac (2010-08-29 06:20) 

たいへー

昨日の酒を、この温泉で抜きたいです。^^;
by たいへー (2010-08-29 07:23) 

Tad

岩手で生まれて山形と秋田と宮城で育ったTadには、馴染みの地名ばかりです(^-^;

地震の傷跡が早く癒えるように願っています。
by Tad (2010-08-29 09:10) 

袋田の住職

吉之輔 さん 山の上の風はさわやかで冷房がいらない位でした。
源泉48℃の温泉も心地よかったです。

テレマーカー さん 福島県で連日雷雨があり、だいぶ濁ってましたね。
押川との合流点付近で釣っている人や赤濁りの中に竿を出している人もいましたが、釣果はどうだったでしょうね?

yamaoji さん 愛の手ぬぐいとは記念になりますね。
米沢もブームでにぎわった去年と違い静かなようです。

青い鳥 さん まだ、行方不明のままの方もおりますので・・・
火山堆積物のところは、地震や大雨の被害も大きくなりますね・・・

ゴーパ1号 さん 厳美渓にはトイレ休憩で立ち寄りました。
団子が空を走ってました。

きまじめさん 最高でしたよ!白濁の絶景露天風呂

Silvermac さん 江戸時代は、徒歩で峠を越えたので大変だったでしょうね。

たいへーさん ここに泊って温泉とお酒を楽しめたら最高でしょうね。
でも、大人気で予約が難しいそうです。
by 袋田の住職 (2010-08-29 09:13) 

kazoo

活発にご活躍中ですネ。地震の傷跡も残っているのですネ。
by kazoo (2010-08-29 09:37) 

yakko

お早うございます。標高は約1200mは涼しいでしょうね〜
温泉がまた良いですね。でも無残な山肌にこころが傷みますね。
by yakko (2010-08-29 09:45) 

ばん

境界にある風呂には敵、味方関係なく入ったのでしょうかね。
by ばん (2010-08-29 22:03) 

袋田の住職

kazoo さん これだけの山体崩壊を伴った地震は珍しいですね。
つめ跡は山の上から谷底まで続いているところもあります。

yakkoさん 風がひんやりしてました。
良い温泉でした。

ばんさん それが、秋田側(佐竹藩側)と岩手側(伊達藩側)にそれぞれ温泉がありまして・・・
泉質は同じだと思いますが・・・
by 袋田の住職 (2010-08-29 22:06) 

みぃ

友達の息子さんのお嫁さんが、宮城県の栗駒地方の出身です。  お友達夫婦が尋ねる前に、ちょうど地震が起こってしまったとの事。  テレビでお嫁さんが犬と一緒に救出される映像から、何が起こったのか、どういう地域なのか、理解出来たと言っていました。  やっと、仮説住宅も出来、落ち着いたので、息子さんは、今春結婚したそうです。  最近、又その近隣で地震が有ったようなので、気になっています。
岩手県側も凄い事になったのですね。  天災とは怖いものです。
by みぃ (2010-08-30 06:36) 

袋田の住職

みぃさん 私もお世話になっている方々が宮城県の栗原市や岩手県の一関市にいるので、大変心配しました。
復旧した国道342号線を通ってきましたが、崩落した道路を改修するのは大変だったろうなと感じました。
by 袋田の住職 (2010-08-30 06:44) 

テリー

ここから、伊達藩、ここから佐竹藩という標識は、面白いですね。
by テリー (2010-08-30 09:55) 

koto

やっぱ露天風呂がいいですね~
by koto (2010-08-30 19:05) 

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